2005年 11月 07日
かなり重要!?塗装の「艶」
テクニックヒントといいながら、これまでMDプリンタの話に終始してしまったのですが、今日はちょっと指向を変えて、もっとベーシックな部分である「塗装」の話題です。

タイトルの通り、今日の話題は車体塗装の「艶」について。バス以外のモデルジャンルでは当然の知識になるかもしれませんが・・・
バス模型に限らず、鉄道模型でも、日本のモデルシーンを見ていますとどちらかと言うとつや消しのマット仕上げ、せいぜい半艶で仕上げられることが多い、見方を変えればそういった仕上げが好まれる傾向が強いように思います。

ただ、実物のバスを見てみますと、最近の実車では塗装や塗料技術の進歩で相当きれいな状態が保たれている車が多いのですが、ちょっと前であれば褪色が進み、非常に色あせたバスが結構な数走っていました。逆に新車であれば眩しいほどの艶を放ち、さらに車体再生を受けたりすると、新製時よりも塗料技術が進歩していて新車の頃よりもぎらぎらと輝いた姿になったりする車もいました。

かく言う私もこれまではほとんどの場合、深く考えず半光沢のクリアーをデカール保護をかねて吹き付けて仕上げてきたのですが、どうしてもこの「半光沢」では実車と印象が違ってしまう車があったので、今回はそんな車体の「艶」に少し拘ってみた作例をご紹介します。

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画像は右から光沢、半光沢、つや消しを仕上げに吹いてみた例です。もともと使用しているカラーは全部一緒、デカールに関しては一番左の車だけ褪色が進んだような色合いをデカールで再現した上につや消しを吹いて見ました。ご覧のとおり、特につや消しでは全く異なった色合いになっていることが分かります。ちなみに一番右は車体再々生を受けたばかりの車を再現すべく思い切り艶を出し、真ん中の車両は新製直後の姿の再現ですが年式が古いため半光沢で仕上げてみました。
つや消しの車はさすがにちょっと褪せすぎ!?と言う気もしますが、この上から半光沢をもう一度吹くとどんな色になるのか、試してみたくもあったりします。

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こちらも手前は光沢、奥の2台はつや消しの仕上げです。手前の車両は本来メタリックグリーン塗装なのですが、このサイズでメタリックグリーンを再現すると粒子が荒れすぎてしまうので、光沢を吹いてギラギラ感を出してみようと言う意図で光沢を吹いています。
それに対し、新潟交通の5Eは、グループ子会社に移籍後の姿を再現しているのですが、実車を見ると赤を中心に見事なまでの褪色ぶりを見せている車が多いので、このニュアンスを出したくてつや消しに、そして奥の川崎市バスも、褪色に弱いのか、非常に褪色した車が多かった旧塗装を再現しているので、つや消しを吹いてみた作例です。

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手前の東急バスは光沢、奥の新潟交通観光バスはつや消し。銀は同じカラーですが相当ニュアンスが違って見えます。ちなみに帯内の金色文字はデカール作成時点から使用している金のリボンが違うこともあり、ここのニュアンスの違いも出すことは出来ました。

と、駄作の数々を製作途中でご紹介しましたが、意外と塗装の最後の艶でモデルの印象が大きく変わることがお分かりいただければと思います。つや消しはどちらかと言うと色を再現すると言うより、「ウェザリング」の一環と言う捕らえ方をするのもいいのではないかと思います。

ちなみにつや消しは、湿度の高い夜に吹いたせいもあり、当初のもくろみ以上にマット、と言うか白っぽく仕上がってくれたのは偶然の産物ながらいい色になってくれました。

こんなところにも拘ってみると、より活き活きとした、見ごたえのあるバスモデルを作ることが出来るのではないかな~と思った次第です。
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by atbmodels | 2005-11-07 23:23 | バスモデルテクニック


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